活動報告
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2021/07/06:宇佐市現地視察(外国人総合相談センター)
宇佐市現地視察(外国人総合相談センター)

 7月6日、宇佐市に6月開設された「宇佐市外国人総合相談センター」に会派のメンバーで現地調査に行ってきました。
 大分市に県が開設した相談センターはありますが、市町村では県内初です。
 技能実習生などの外国人住民や、雇用主、地域の方々の悩みや疑問について解決のお手伝いをしています。
 2名の相談員が常駐し、来所、電話、メール、メッセンジャー等で相談を受け付けています。
 「開所日」毎週、 火曜日 ・ 水曜日 ・ 金曜日 午後 3 時~午後 7 時
      毎週、 日曜日 午前10時~午後2時   ※年末年始(12月29日~1月3日)を除く。
 「対応言語」日本語、ベトナム語、英語、中国語、韓国語(そのほかの言語についても翻訳機にて対応します)
  ・ベトナム語、英語、日本語については常時相談員による対応
   ※中国語、韓国語の相談員対応を希望する場合は事前予約必要。
  ・ベトナム人相談員が常駐します

宇佐市現地視察(外国人総合相談センター)

 宇佐市では、5月末現在で約762人の外国人の方々が暮らしています。これは、2015年から比べると約1.7倍の増加となっています。今後もグローバル化の進展や人口減少に伴う人手不足等により、この数は更に増加していくものと見込まれます。
 市では、外国の方々が、地域の住民と互いの文化の違いを認め合い、市民として安心して生活できる多文化共生の地域づくりを目指し、昨年3月に宇佐市多文化共生・国際交流推進プランを策定しました。そして、今月1日に言語や文化の違いにより外国人住民の方々が抱える様々な不安や悩みを気軽に相談できる一元的な窓口として宇佐市外国人総合相談センターを開設したとのことです。
 特に、新型コロナウイルス感染症の影響等により、技能実習生を中心とする外国人住民の皆様もワクチン接種や病院受診、収入面など、様々な不安を抱えながら生活しています。市民レベルで互いに手を取り合い、協力して乗り越えていく社会を形成することが必要であり、その中心的な役割を担うのがこのセンターです。
 このセンターには、多言語の対応ができる相談員を配置し、市の行政窓口や関係機関、さらに大分県外国人総合相談センターとも連携して、きめ細かいサポートに努めていきたいと抱負を語られました。

 国では、相談センターの設置費用を100%補助し、運営費の50%を支援する補助制度を設けています。1000人以上の外国人居住者の場合は補助上限は500万円となっています。
 県下で3番目に外国人労働者の多い中津市においても、相談センターを設置すべきと一般質問をしましたが無しのつぶてでした。
 外国人と地域住民とのトラブルも発生しており、早期に相談センターの設置を求めていきたいと思います。