2018/02/10:トクノスクール in 耶馬渓
2月10日、耶馬溪町サニーホールで開催された「トクノスクール in 耶馬渓」に参加しました。
熊本大学名誉教授の徳野貞雄さんは、集落点検の手法を活用し、住民と一緒に集落再生を実践しています。
第一部は、熊本大学名誉教授の徳野貞雄さんから、「地域づくりを見直す」と題して基調講演を聞きました。
定住人口論→交流人口論→関係人口論の流れが出来つつある。
大分は、交流人口論的な地域づくりの最先端を行った。しかし、外部からもてはやされたが、内部は過疎が進み、限界集落への対応はできないまま、どうしようかと悩んでいる。
定住人口や交流人口論では、地域は元気にならない。
今こそ、 そこに住む人たちが立ち上がって、外に出た家族を巻き込んで、地域・集落を考えていく必要あある。
徳野教授の毒舌は、データに裏付けられたもので、衝撃を受けました。
田舎の集落に行くと「この村には老人しかいない。行政にお願いいしても何もしてくれない」という声を聞くが、「そうした村にしたのはお前さん達ではないか」
「こんな田舎に住んでいてもつまらん」「都会に行って勉強して偉くなれ」と息子たちを都会に追いやったのは、お前たちだろうと。
今、人口を減らしているのは東京。若い人を集めて金儲けしているが、結婚できない、子どもを産めないために、合計特殊出生率は最低になっている。
都市とは、ゴールドラッシュの村と一緒で、金が取れなくなったら人口は激減する。
などなど・・・・・。
第二部では、地域でチャレンジする人と塾生、参加者の討論が行われました。
・「下郷村」代表の中島信男さんから「樋山路中組の挑戦」
・「やまぐに山村塾」代表の相良直彦さんからの実践報告
・「下毛の里 自伐型林業研究会」事務局長の福田祐一さんからの実践報告
等をお聞きしました。
地域に根差した取り組みを通じて、活性化を目指しています。
講演後、徳野教授と話をし、是非中津市で、T型集落点検を実施してほしいとお願いしました。
行政や地域から要請があれば、いつでも対応しますとのことでした。
今一度、集落の現状を把握し、どうすれば村が元気になるのかを話し合う機会が必要と感じました。