活動報告
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2018/02/06:市議会会派現地視察(鹿児島市、南九州市、西之表市、8日まで)
市議会会派現地視察(鹿児島市、南九州市、西之表市、8日まで)

 2月6日から8日、会派の現地視察で、鹿児島県鹿児島市、西之表市、南九州市に行ってきました。
 

市議会会派現地視察(鹿児島市、南九州市、西之表市、8日まで)

 2月6日(火)午後3時00分から西之表市役所にお伺いして、西之表市のスマートエコアイランド構想による産学公連携の取り組みについて現地調査を行い、行政課題に対する大学、企業との連携の在り方を研修しました。
 西之表市では、市役所と大学の窓口は経済観光課となっていますが、テーマに沿って担当課に繋いで、責任を持って対応しています。役所内の軋轢はありますが、担当課が納得したうえでないと事業は成功しないとのことです。
 中津市は、総合政策課が縁のある大学と連携協定を結んで、担当課に丸投げしているので、成果が上がっていません。何のためにこの大学と連携するのかを明確にしたうえで、協定締結を行う必要があります。
 また、連携する大学の選定は、サトウキビの研究でお世話になった東大教授のつてで、テーマに沿った教授(大学)を紹介してもらい、協定を結んでいるとのことで、中津市は、慶応大学、神戸大学の創設者のつてがあるので羨ましいですねとのことでした。
 今、中津にとって何が課題なのかを精査した上で、いくつかのテーマを設定し、協定を締結している大学の教授とマッチングを行い、企業と教授と地元事業者によるプロジェクトを立ち上げる必要があります。
研究成果はすぐには出てきませんが、その大学の教授、学生、企業との交流を通じて、まちの交流人口の増加につながり、ひいては企業進出につながるという地道な取り組みが必要と痛切しました。

市議会会派現地視察(鹿児島市、南九州市、西之表市、8日まで)

 2月8日(木)午前9時00分から、鹿児島市にお伺いして、NHK大河ドラマ「西郷どん」の放映に合わせて開館したドラマ館の施設や運営状況、おもてなし等の現地調査を行いました。
 ドラマ館に入場するとスタッフが写真を撮りましょうかと声をかけるなど、おもてなしが行き届いています。出口付近には、お土産売り場や県内のゆかりの地を紹介するブースが設置され、スタッフに丁寧に説明をして頂きました。
 また、市内観光ツアーも組まれており、まさにドラマ館が鹿児島観光の出発地点となっています。
中津市の官兵衛資料館では、こういった一連の流れが無く、市内観光に繋がらなかったのではと改めて感じました。
 中津市も各種イベントを実施していますが、常に市内観光に繋げていく仕掛けづくりを考えていく必要があります。

市議会会派現地視察(鹿児島市、南九州市、西之表市、8日まで)

 2月7日(水)午前10時30分から南種子町種子島宇宙センターにお伺いして、人工衛星による宇宙利用、宇宙科学の研究や観光施設としての役割等の現地調査を行いました。
 種子島宇宙センターは、日本の宇宙開発において人工衛星打ち上げの中心的な役割を果たしていますが、種子島観光の中核的な観光施設にもなっています。打ち上げの前後には、全国から多くの観光客が来島しています。
 そのツアー客を取り込むために「地域おこし企業人交流プログラム」制度を活用しており、中津市においても日本遺産認定による「やばけい遊覧」ツアーを企画する専門家の招致ができないものかと考えます。
 また、中津市はダイハツ九州を中心とした自動車関連企業が進出しており、車ができるまでの行程を、ダイハツ九州を中心に、部品メーカーをめぐるツアーの企画等ができないものかと考えます。

市議会会派現地視察(鹿児島市、南九州市、西之表市、8日まで)

 2月8日(木)午前10時00分から鹿児島市のすこやか子育て交流館(りぼんかん)における子育て支援の現地調査を行い、子育て家庭や団体の活動を支援する取り組みを研修しました。
 子育て交流館は、市の福利厚生施設を改修したもので、改修工事費は約4億円となっています。新たに建設すれば莫大な建設費が必要となるため、公共施設等管理計画に沿った既存公共施設の活用について、早期に方向性を決定する必要があります。
 また、子育て相談業務に力点を置き、発達障害の恐れのある子どもへの相談も実施しています。「言葉の相談」というネーミングは、受講の垣根を低くすることへの配慮として、中津市においても取り入れていきたいと思います。
 子どもの一時預かり事業では、空きがあれば市外の方(里帰り出産、親の見舞いのための帰省者等)にも門戸を広げており、保育園ではなく建設中の南部童心児童館や子どもいきいきプレールーム、つどいの広場等で、受け入れできないか検討をしていきたいと思います。

市議会会派現地視察(鹿児島市、南九州市、西之表市、8日まで)

 2月8日(木)午後1時00分から南九州市知覧武家屋敷・庭園、知覧特攻平和館にお伺いして、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された武家屋敷の維持管理や観光ガイド、インバウンド対策を調査するとともに、知覧特攻平和館の平和学習の状況を調査しました。
 知覧武家屋敷・庭園では、有限責任事業組合が入館料500円を観光客から徴収し、その料金を活用して個人の庭や生け垣の管理を行うという画期的な運営をしています。
 公共の観光施設でも、基本的にはこの考え方に立った運営を実施すべきであり、安易に税金投入をすべきではないと思います。
 また、韓国からのツアーが増えてきていますが、マナーの悪さに来てほしくないとの話を聞きました。インバウンド対策を中津市も推進していますが、100万人の外国人を呼び込むより、中津に住む84,000人×365日=3,066万人の消費喚起の方が費用対効果が高いということを考え直さなければなりません。

 知覧特攻平和館では、入館した時にも中学生が平和授業でこの施設に訪れていました。
長崎、広島は原爆による戦争の悲惨さを訴えていますが、この施設は、肉弾となり敵艦に体当たりした若い特別攻撃隊員の手記等を通じて戦争の愚かさを後世に伝えています。
 中津市内の小・中学生の修学旅行先の一つとして検討できないかと思いました。