活動報告
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2016/11/07:厚生委員会先進地視察(山鹿市、太宰府市、北九州市、8日まで)
厚生委員会先進地視察(山鹿市、太宰府市、北九州市、8日まで)

 11月7日から8日まで、厚生委員会の先進地視察で太宰府市、山鹿市、北九州市に行ってきました。
 太宰府市では、地域の人々との心豊かな交流を果たしている「社会型有料老人ホーム」アクラスタウンの現地調査を行い、地域包括ケアシステムの構築に向けた方策を探りました。
 社会型有料老人ホームの「コレクティブハウス アクラスタウン」は、定員 50名、延床面積 1,341 ㎡ のお洒落な建物です。
 介護保険だけに頼らない独自の包括的なケアサービスを提供する有料老人ホームです。
 運営は、「人間性の回復」を理念に、要支援者から人工呼吸器等医療的なケアを必要とする重度者までを幅広く受け入れ、見守りから看取りまでを一貫して行う、国内では稀有な取り組みをしています。
 

厚生委員会先進地視察(山鹿市、太宰府市、北九州市、8日まで)

 施設では、診療所の医師が往診に来るシステムが構築されており、在宅で死にたいという方には医師が治療ではなく看病に来るという棲み分けをして頂いているとのことです。地域包括ケアシステムの構築では、在宅医療・看護が受けられるシステムが必要であり、中津においても早急に医師会等との協議が必要であると痛切しました。

厚生委員会先進地視察(山鹿市、太宰府市、北九州市、8日まで)

 山鹿市では、認知症地域支援体制の構築に向けた認知症地域サポートリーダー、サポーター、子ども認知サポーターの養成やサポートリーダーを中心とした認知症の人や家族の見守り事業、徘徊者捜索声掛け模擬訓練等の取り組みについて現地調査を行い、地域包括ケアシステムとしての地域に根ざした認知症支援体制構築の方策を探りました。
 

厚生委員会先進地視察(山鹿市、太宰府市、北九州市、8日まで)

 地域包括ケアシステムの柱である「介護と医療の連携」の一つである認知症高齢者対策を進めるためには、地域のマンパワーの確保が急務であり、認知症サポーターの任務を明らかにした上での養成講座を実施する必要があります。

厚生委員会先進地視察(山鹿市、太宰府市、北九州市、8日まで)

 北九州市立子どもの舘では、街中で0歳児から高校生までを受け入れ対象としている北九州市立子どもの館の施設、運営方針を現地調査し、中津市にふさわしい雨天時の遊び場としての施設整備のあり方や各種事業、イベントの実施、子育て相談業務のあり方を探りました。

厚生委員会先進地視察(山鹿市、太宰府市、北九州市、8日まで)

 整備にかかる総事業費は43億7460万円で、床取得(用地、建物分)34億307万円を除く施設整備費は9億7153万円となっています。
 新たな施設を建設すると多額の経費が必要ですが、建物の賃借で対応すれば施設整備費は低く抑えることができます。
 また、人口規模等を考慮すると1/5程度の施設規模でも十分対応可能と考えられます。
 入館者数の増加の要因は、毎日実施するイベントの豊富さによるものと自負されており、イベントの企画力とボランティアスタッフのマンパワーの確保が必要と感じました。
 今後の課題として、ボランティアスタッフの高齢化を危惧されており、夏休み期間を利用したボランティア養成講座等による若者ボランティアの育成が必要と考えます。
 この子どもの館の施設には、十分すぎる遊びの施設が用意されていますが、イベント等のソフト事業の充実が利用者の満足度を高めることにつながることを認識したうえで、施設規模を検討していく必要があります。