活動報告
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2016/10/27:市議会厚生委員会と中津市医師会役員との意見交換会
市議会厚生委員会と中津市医師会役員との意見交換会

 10月27日、市議会厚生委員会と中津市医師会役員との意見交換会を開催しました。
 医師会の末廣会長と理事6名、県医師会理事1名と以下のテーマについて意見交換を行いました。
(1)生活習慣病対策について
  ①医療費削減に向けて、行政、市民として取り組めること
  ②胃がん検診の今後について
(2)中津市民病院の地域医療連携について
(3)ファビオラ看護学校、医師会健診センターの現状と課題
(4)民間病院における医療スタッフ確保の現状と課題
(5)その他
  ①小中学生の血液検査検診の追加について

市議会厚生委員会と中津市医師会役員との意見交換会

 胃がん検診では、バリュウム検査に加え内視鏡検査が胃がん検診の指針に追加されましたが、医師確保や機器の整備等で課題があるとのことでした。
 現在、血液検査で胃がんの可能性を図ることができる「胃がんリスク検診(ABC検診)」を進めている自治体もあり、今後の展開としてABC検査の導入の検討が必要との意見が出されました。

市議会厚生委員会と中津市医師会役員との意見交換会

 また、ファビオラ看護学校では入学者が定員を満たしていないため経営が厳しく、医師会から2500万円もの補てんをしているとのことでした。
 その原因は、入学希望者の金銭的な問題で、入学をあきらめる学生がいるとのことで、市からの奨学金の支給、修学資金の貸与ができないものかとの意見を頂きました。
 全国的に看護士不足が起こっており、市民病院でも定員を確保できていません。
 視察で伺った京都府南丹市では、看護士確保のために奨学金を貸し付け、3年以上勤務した場合は奨学金の返済を免除する制度を創っていました。
 看護士不足解消のためにも、この奨学金制度の導入を検討していきたいと思います。

市議会厚生委員会と中津市医師会役員との意見交換会

 今回の意見交換会を通して医師会や市の抱える課題が少し明らかになってきました。
 今後も引き続き、医師会との意見交換の場を設定し、中津の地域医療や福祉の向上に努めて行きたいと考えています。
 ご出席いただいた医師会役員の皆さん、お忙しいなかありがとうございました。