活動報告
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2016/08/08:市議会厚生委員会視察(福知山市、舞鶴市、南丹市、明石市、尾道市、10日まで)
市議会厚生委員会視察(福知山市、舞鶴市、南丹市、明石市、尾道市、10日まで)

 8月8日から10日まで、市議会厚生委員会の現地調査にいってきました。
 福知山市の環境基本計画の策定や舞鶴市のNPOによる子ども食堂・学習支援、南丹市民病院の医師確保等の医療体制確立、明石市の障害者配慮条例・子育て支援センター、尾道市民病院の地域包括支援システムの取り組みについて現地調査を行いました。
 3日間で5市の現地調査は、視察先の職員からとってもタイトなスケジュールですねと言われました。
 

市議会厚生委員会視察(福知山市、舞鶴市、南丹市、明石市、尾道市、10日まで)

「福知山市の環境基本計画の策定」
 他市の基本計画は、理念や取り組む方針等が文書でまとめられているが、福知山市の場合は実行計画というべき内容となっている。策定委員会の中で「具体的に何を目的に、何を実施するのか等、市民に分かりやすいものを作ろう」という声に応えたもので、非常に分かりやすい内容となっている。
 中津市においても、計画策定段階から市民参画を推進し、その方々が具体的な取り組みに参画できるようすべきであると考えます。
 また、具体的な行動を推進するためには、市民・企業等による市民会議等が必要であり、早急な組織化が必要であると考えます。

市議会厚生委員会視察(福知山市、舞鶴市、南丹市、明石市、尾道市、10日まで)

「舞鶴市のNPOによる子ども食堂・学習支援」
 よのなか塾の子ども食堂の取り組みのきっかけは、ひとり親や生活困窮家庭の子ども、障がいのある人の学習支援から始まり、1人で夕食を取っている子も多く、食事の面からも子どもの成長を支えたいという形で発展的に実施されたものである。
 現在の教育環境の悪化による貧困の世代間再生産につながらないように学習支援は急務と考える。
 行政としては、ひとり親や生活困窮家庭の子どもの支援という形であれば助成も検討しやすいというのは理解できる。しかし、一般家庭も含めていろんな家庭環境もあるため、助成のために一律に線引きを行うのは好ましくないと考える。
 子どもの集いの場、学習の場としての助成をまず検討し、その延長線上で子ども食堂を週に複数回実施することで、子どもの食育を検討すべきと考える。

市議会厚生委員会視察(福知山市、舞鶴市、南丹市、明石市、尾道市、10日まで)

「南丹市民病院の医師確保等の医療体制確立」
 南丹市の高校生までの子ども医療費の無償化は、11年前の旧町時代から始まっており、制度が始まった時点における患者数の増加による病院への影響はわからないとのことであったが、特に問題は生じていないとのことであった。
 医師の確保は京都府立医科大学からの派遣が中心であり、臨時的な医局からの応援体制も確保されており、国立、私立医科大よりも公立医科大学の方が協力的であることが分かった。
 看護師確保に向けて看護師等修学資金制度を設けており、市内の民間病院の看護師確保にも寄与しているとのことで、是非中津市においても同様の制度を設ける必要がある。
 また、コンビニ受診対策として、本小児科学会のHPや電話#800の活用を市民に周知する必要があると考える。

市議会厚生委員会視察(福知山市、舞鶴市、南丹市、明石市、尾道市、10日まで)

「明石市の障害者配慮条例・子育て支援センターの取り組み」
 日常生活の中で、障がいのある人が不便だと感じることや困ることは、少しの工夫や配慮で変えられる。市や事業者、地域の人たちみんなが一緒に考え、意見を出し合い、安心できるまちづくりを進めていくために「障害者配慮条例」を制定しており、画期的な条例だと考える。
 そこで、中津市においても障害者差別解消法の主旨に沿った条例制定を検討する必要があると考える。また、この条例に基づく助成として、今年度350万円を市の予算に一般財源で計上しており、助成によって民間事業者における障害者への合理的配慮を推進することは意義深いと考える。
 あかし子育て支援センターは、駅の商業ビルの中に設置され、非常によりつきが良く、利用者も3万人を超えています。また、ボランティアの指導員や市の職員が協力して、利用者の相談や見守りを実施している。
 中津市においても、寄り付きの良い大型スーパーの空きスペースを活用した子育て支援センターの設置や子育て相談窓口の設置、子育てナビゲータの配置など、きめ細やかなソフト対策の充実を行うべきと考えます。

市議会厚生委員会視察(福知山市、舞鶴市、南丹市、明石市、尾道市、10日まで)

「尾道市民病院の地域包括支援システムの取り組み」
 国が進める地域包括ケアシステムの構築にあたって、在宅看護を進めるうえで24時間体制の訪問看護が必要となってくる。また、在宅でのケアを進めるためには看護師やヘルパーなどのマンパワーが必要であり、その量の確保ができるかどうかが問われている。
 中津市においても看護師や介護士が不足している現状にあり、その確保に向けた取り組みが急務であるとともに、勤務労働条件の改善も図っていく必要がある。
 中津市民病院においてもケアカンファレンスや地域医療連携を進めているが、患者の情報の一元化、医療職・介護職・社会福祉士・民生委員・医療福祉機器事業者が協働できるような情報交換・情報共有の場が確立できていない。
 公立病院である市民病院がその一翼を担い、関係機関の連絡調整機能を果たせるようスタッフの充実と医師会との連携をさらに進めて行かなければならない。

福知山市の視察報告書は、関連資料をご覧ください。

関連資料

舞鶴市の視察報告書は、関連資料をご覧ください。

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南丹市の視察報告書は、関連資料をご覧ください。

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明石市の視察報告書は、関連資料をご覧ください。

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尾道市の視察報告書は、関連資料をご覧ください。

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