1月28日、29日、会派新生市民クラブの現地視察を行いました。
初日は、日南市油津商店街のテナントミックス、㈱油津応援団の取り組み、多世代交流モールの整備と運営、モールの見学を行い、中心市街地の活性化について現地調査を行いました。
油津(あぶらつ)は、かつて「東洋一のマグロ基地」として、そして堀川運河を中心に林業(飫肥杉)で栄えた港町です。商店街は30~40年前は歩くと肩がぶつかるほどでしたが、3年程前にはその影すらなく、いわゆる地方のシャッター商店街となっていました。その再生へ向けて秘策として日南市が打ち出した施策を探ってきました。
日南市は、平成24年11月に中心市街地活性化法に基づく計画の認可を受け、商店街の活性化を進めています。その前段に従来行ってきた事業の検証を行っています。①空き店舗補助や商店街事業費補助等で平成10年度から26年度で265,591千円もの補助を行ってきても活性化に寄与できていないこと。②出店やその経営相談等について総合的にプロデュースやコントロール人材がいなかった。③単発的なのイベントで次に繋げる仕掛けが不足し、マンネリ化、変わり映えのしないイベントになってしまっていた。④役所の役割の限界。⑤コンサル任せで、計画の作成後には報告書は残るが事業の効果が表れない等。検証結果は中津市の現状と全く同じである。
これらの課題解決のために選んだ手法が、リーダーシップを取り、各種事業、イベントを総合的にプロデュースする人材、実現可能な近未来像を具体的に描ける人材、成果を追求し油津を再生してくれる人材の確保として「テナントミックスサポートマネージャー」の全国公募。
人選にあたっても公開プレゼンテーション等を行い、公平・公正な選定を行い、市長の鶴の一声で人選を行わない姿勢が大切と痛切しました。
「まちづくりは、人づくり」
「自走できる商店街づくり」。「4年で20店舗」は一つの数値目標でしかない。4年後をスタート地点として、商店街が持続的に歩める状況をつくることが最大のミッションの言葉が心に今も響いています。
詳しい報告書は、関連資料をご覧ください。