5月1日、会派の先進地視察で長野県松本市の健康寿命延伸の取り組みについて現地調査に行ってきました。
松本市は、長野県中部に位置する人口242,834人、面積978.77km²の都市で、「健康寿命延伸都市・松本」創造プロジェクトを実施しています。
このプロジェクトでは、保健・医療・福祉などの分野だけではなく、経済、環境、教育、文化、観光、交通、都市基盤、エネルギー、地域づくりなどのあらゆる分野において、総合的な取組みを展開しています。
そして、経済の活力と環境の良さ、暮らしの安心が伴った、バランスの良い、持続可能な松本のまちづくりを進め、新たな都市モデルとして、日本全国へ、ひいては全世界へ発信する壮大な計画となっています。
特に、こどもの生活習慣改善事業では、平成21年の学校検診で、児童・生徒の善玉コレステロール値の低下や血糖値の異常。また肥満・やせがある現状を踏まえ、こどもの時期からの「望ましい生活習慣をつくる」目的で始まったものです。
小中学校、保育園等の教育機関と連携し、こどもの血液検査や、歩数計を使った運動量測定、生活実態アンケート調査、また、保護者を含めた保健指導を実施しています。
具体的な事業として、
・小4、中2に、血液検査(中性脂肪、HTL、γGTPなど)を実施(3000円×4400人)
・保健師が学校で食・運動に関する講座を実施
・松本大学との連携(親子あそびランド)学生のフィールドワーク
・子ども医療費は、中学生まで無料化
・学校における集団フッ化物洗口は実施していない。
となっており、松本市の健康寿命延命化を支えるのは、健康づくり課職員50名(保健師35人、管理栄養士8人、歯科衛生士5人、OT1人、PT1人、健康運動指導市1人)で、地区担当制と業務担当制の兼任制を導入(35地区福祉ひろば毎に保健師1名を担当)しています。
市民の健康づくりを推進するためには、マンパワーが必要で、きめ細やかな健康指導を実施するための保健師の確保が急務と感じました。