4月30日、会派の先進地視察で長野県安曇野市のデマンド交通「あずみん」の現地調査に行ってきました。
長野県安曇野市は面積331・82k㎡、人口9万9000人で、中津市よりひと回り大きい市です。
「あづみん」は全市内で運行する「デマンド交通」で、午前8時から午後5時まで一時間置きに運行されており、一日400人から550人の利用があります。
30分前までに予約すれば自宅など指定する場所を順次回りながら、それぞれの目的地で降ろす「乗合タクシー」方式の交通システムです。
「あづみん」が成功している要素として
①住民目線であるか…タクシー会社、バス会社に理解していただけるか。
・タクシーに乗る人とデマンドに乗る人は異なる。タクシー会社は潰れていない。システムの中で、棲み分けが必要。
・年寄りの気持ちをくんでシステムを積み上げる。
②武士と商人がいるか
・中心となって腹をくくってする人がいるか。
③三位一体かどうか。
・運行管理、車両、行政が同じ方向であるべき。デマンドバスが一杯の時、タクシーに乗ってくれとタクシー会社が言う。
④しっかりと予算をつけているか。
・真剣にやる。中途半端なシステムにしない。ニーズを掴んで予算を付ける。
⑤統計をとっているか。
・とらないと。次のステップにつながらない。行きたい(良く行くところ)場所のニーズ調査と分析が必要。
・どこからどこまで、何人乗っているか。満足しているか。なぜ1回しか乗らないのか。なぜ何回も乗るのか。市民アンケートだけでニーズがつかめているのか。
・3ヶ月でデマンドが認知されてきた。免許を持っている人は乗らないであろう。
・土日、正月、お盆は乗らない。病院が休み。
・高齢者は、地域(旧町村)で買い物がしたい。
・利用が多いのが、4/15;年金支給日(毎月の支給日)、12/27;年末の買物
⑥苦情にしっかり対応しているか。
・苦情に真摯に取り組むことが口コミになる。
・運転手、オペレーターの言葉使い、車の運転など。
・運転手は車から離れない(米を運んでほしい。手を貸してほしいなど。)
・送り迎えの時間は、1時間以上の余裕を持つことが利用条件(電車に遅れたなど。)
⑦向上心があるか。
・利用者の使いやすさと経費削減を考える。