2012/04/16:中心市街地活性化研究会視察(鹿島市、佐賀市)
4月16日、議会の有志で結成した「中心市街地活性化研究会」として、鹿島市の伝統的建造物群保存地区と佐賀市の商店街の視察を行いました。
鹿島市の浜中町八本木宿と浜庄津町金屋町伝統的建造物群保存地区では、NPO法人肥前浜宿・水とまちなみの会の案内で、歴史的な町並み保存と観光振興、酒蔵を活用した店舗改修、酒蔵を視察しました。
この地区の通りは、旧長崎街道多良海道(多良往還)として、酒造りが盛んな地区で、今もなお6社の酒造会社が酒造りを行っています。酒蔵を活かしたまちづくりを進めていますが、地元の協力が薄く、観光浮揚とまでは成りえていないとガイドさんが悔やんでいました。
【写真は、個人寄付(5500万円)により改築した武家屋敷】
佐賀市の中心街にある呉服町名店街では、行政とNPO法人子どもの本屋ピピンが協働して設置した本屋の取り組みを視察しました。
この本屋ピピンは、中心市街地に本屋さんがなくなってしまうという危機感からNPO法人が本屋を設置したもので、市の空き店舗対策として行政職員が所有者との交渉や店舗の改修などに協力して完成させました。
佐賀市の商業振興課の職員から「やればできる」という気概とまちづくりにおける人のネットワークの重要性、地域コミュニティーの再生のモデルケースとなっているというお話を聞きました。
しかし、NPO皆さん方は読み聞かせや講演会を企画するなど、地域の文化振興活動を積極的に取り組んでいますが、無報酬で運営せざるを得ない、厳しい実態もお聞きしました。
今回の視察を通じで、「街づくりは人づくりから」というまちづくりの鉄則を再確認しました。