4月10日、市議会の政策研究会として立ち上げた6次産業推進研究会として、博多にある九州のムラ市場と八女市にある道の駅たちばなの視察に行ってきました。
九州のムラ市場は、福岡市西区マリノアシティ福岡のアウトレット棟1階にあり、九州全県から特産物を買取り、販売しています。従業員18名、年商は4億円で、出品者は800クループあり、女性店長がきめ細やかなレイアウトや女性向きな商品展示を行っています。
中野村長さんは、「全国的にブームとなった商品を今から特産物として作っては手遅れ。例えば塩麹、食べるラー油も終わってしまった。」「商品は珍しいだけでは売れない。どこで、誰が、どうやって作っているのかを話をしながら売ることが大切。売り場に生産者が来て説明すると売れる。」「商品開発の時に原価計算ができていなくて、売れば売るだけ赤字になったりするケースがある。また、売り場の意見が入っていないと売れない。」などの貴重な意見を頂きました。
八女市にある道の駅「たちばな」は、地元の生産者が中心となって運営している施設で、直売所甲子園2011優勝・農林水産大臣賞を受賞しています。
四季折々の農産物と加工品を15%の手数料を取り委託販売を行っており、人気商品は午前中で売り切れてしまうほど好評とのことです。
道の駅は、国道3号線沿いにあり、久留米や福岡、熊本からのお客さんが多く、地元の方は少ないとのことでした。第3セクターの有限会社を立ち上げ、年商5億円、職員20名を雇用していますが、地元生産者を支援するための苗の配布や研修会も独立採算で行っています。近くに農協の直販所も出来たそうですが、売り上げは変わらないとのことでした。
視察当日は、タケノコのシーズンで沢山のタケノコが販売されていました。(1000円程度)タケノコを購入したお客さんのために、大釜でゆでてあげるサービスも行っていました。
道の駅を中心とした農業者のネットワーク作りと販売・運営をマネージメントする職員のやる気・意気込みが道の駅成功のカギであると感じました。